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【親にしてほしいこと】 寮生Tさん(22) 「気づいたら不登校になってました」

2017年4月20日

「親にしてほしい5つのこと」

 

このタイトルで、講演会を開催しています。

 

講演会に参加した若者から、今回は初の女性、現役寮生Tさんの話を抜粋しました。

 

 


 

 

――引きこもったきっかけを教えてください。

 

大きなつまづきを感じ始めたのは、小学校高学年ぐらいからです。

ちょうどクラス内の雰囲気がよくなくて。

学級崩壊みたいな中でうまく人間関係が築けなくて。

いじめとかも横行して、今思えば周りもストレスがたまってたんだなと。

当時はそんな余裕なかったので、なんで私ばっかりこんな目に合うんだろうと思っていました。

 

中学で何か変わるかなと期待してた部分もあったんですけど。

むしろひどくなりました。

ずるずると人間関係のこじれを引きずってしまって。

行ったりいかなかったりで、中学2年くらいから学校に行かない日が増えた感じです。

 

高校でも何かあったわけではないんですけど。

気づいたら1年の夏ぐらいから不登校になってました。

対人関係の不安とか、気持ちを引きずったままで。

地元なので、小中から知ってる顔も結構いたので、リセットしづらかったです。

高校2年の夏に、通信制のサポート校に転校してからは、友達もできてきて。

一番楽しかった時期ですね。

 

――高校を卒業した後はどうしてましたか?

 

翌年の春に大学に進学しました。

通信制でいい流れができてたので、続くかなと思ってたんですけど。

ダメでしたね。

 

もともと季節の変わり目とかに体調を崩しやすいし。

大学の授業って、一回休むとその時のレジメとかノートとかを友達に見せてもらわないといけないけど。

友達が同じ授業を受けていると限らないから、難しくて。

グループワークを休むとほかの人に迷惑がかかるし。

ストレスが体調に出やすいので、ちょこちょこ休みがちになった理由はそれもあったと思います。

 

一人暮らしをしてたので、不登校になっていることを親は知らなくて。

心配かけたくなくて言えなかったです。

 

大学2年の夏ぐらいに、大学も行けてなくて。

ごはん食べる気力もなくて一日一食の生活で。

お風呂に入る気力もなくなって。

ほんとにゾンビみたいになってて。

ちょうど絶不調の時に親から連絡が入って。

 

今日行くからって言われたんだけど、部屋の惨状も自分の状態も知られたくなくて。

「いやいいよ」と言ったんだけど、心配して見に来て。

そこで、一回実家に帰ろうとなりました。

 

大学は、春になったどうするか決めなさいと期限をつけられた上で、休学にしました。

結局はやめたんですけど。

 

――家に帰ってからは、どんな生活でしたか?

 

派遣で働いたりしたんですけど。

行けても月3・4回とかで。

それで生活していくってわけでもなくて。

 

親にいつまでも面倒見てられないよとは言われてたんですけど。

きっかけが見つけられなくて動けなくなっていました。

親の方が危機感を感じて、地元のサポステとか紹介されたりとかもしました。

 

――ニュースタートのことも、親御さんから聞いたんですよね?

 

親と一緒に見学会に来て。

休学して1年後、ニュースタートに来ました。

親からは家を出るように言われていたので。

行く当てもなかったし。

これから自分で仕事見つけて物件見つけてできるかと言われたら、何も準備できてなかったので。

 

――克服したい課題を教えてください。

 

どうしてもなんか長続きしないんですよね。

環境が変わって新しい所になると、そこで良いように見られたいって気持ちがやっぱ強く作用してきちゃうっていうか。

そのまま下り坂というか。

そこでメンタルの方が疲れてきちゃうんですよね。

高校大学もそんな感じでした。

 

――今後は自分でリズムを整えられるようにしたいですね。

 

そうですね。

自分で適所で力配分を考えたりとか。

今でもへたくそですけど。

今後そういった自分の波があるところなんかと、うまくやっていけたらなって思います。

あと自分の波に振り回されがちなんで、そこら辺も直していきたいです。

 

――これからやりたいことはありますか?

 

もともと家にいた頃から料理することは性に合っていたので、調理師免許とかそっち系の資格を取れたらいいかなとか。

来年バイトしようかなって思ってます。

自分に自信をつけるために肩慣らしじゃないですけど。

長期的な目で考えてます。

 

 ――「親にしてほしいこと」を教えてください。

 

私の場合は、ここを紹介してくれたのが親なので。

ある程度明確なプランと、足がかりをつくってくれたのがよかったです。

やってみて、合わなかったら合わなかったで。

やってみないとわからないじゃないですか。

ダメでも、それで親を責めたりとかするつもりはないので。

 

なんとなくがんばれと言われても、どうしたらいいのかわからないし。

モチベーションも続かないというか。

やりたいことをやれと投げ出されるよりは、「こうしてみたらどう?」というのを提案してほしい。

 

あと、ぶつかったりけんかしたり、怒られて閉じこもったりとか何度もあっても、話し合う機会をつくることは大事だと思います。

私も最初はなんでこんなにつらいのにわかってくれないんだと、感情が高ぶるんですけど。

ちょっと落ち着いて冷静になってくると、こうやって親に心配をかけているんだな、親が言っていることも正しいんだよなと思うんです。

自分が悪いんだというのはわかっているんですけど。

 

動くだけのきっかけとか活力がわかないから、ぐずぐずとずっと家に居続けていた感じでいたので。

話し合いの中で、期限があると、動き出さざるを得なくなったので。

結果としてそれがよかったと思います。

 

 


 

 

Tさんの「親にしてほしいこと」は、かなり明確です。

 

・具体的な提案をする 

・話し合う機会を作る

 

「うちの子に合わなかったら」と心配になり、細かい提案をしない親御さんもいらっしゃるかと思います。

Tさんはそこも、「やってみないとわからない」と言ってくれています。

サポステの話もありましたし、ニュースタート以外にも、色々と提案はあったのでしょう。

 

話し合う機会を持ち続けること。

そしてその中で、合うところが見つかるまで、提案をし続けることが大切です。

 

 

 

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