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【親にしてほしいこと】 卒業生Aくん(31) 「人の目を見て話をすることすらできなかった」

2017年2月28日

 「親にしてほしい5つのこと」

 

このタイトルで、講演会を開催しています。

 

今回は卒業生Aくんの話の抜粋を掲載します。

 

 


 

 

――ひきこもった理由を教えてください。

 

専門学校を卒業した後、介護の仕事に就いたんですけど。

もともと専門学校も親から勧められて行っただけだったので。

仕事も長続きせず、1年くらいで辞めてしまいました。

その後は、飲食店で1年くらい働いた後、工場とか警備とか職を転々としました。

 

――どうして転職したの?

 

人間関係がほんとに苦手で。

人の目を見て話をすることすらもできない状態でした。

でも、親に「仕事行け」と言われて、無理やり行ってた感じだったので。

 

――ニュースタートに来た経緯を教えてください。

 

小さいころから姉と比べられて。

親から「あんたはできない」ってすごい言われてたので、自分はほんとにダメ人間なのかなと思っていたんです。

けどその頃に、ニュースタートの「ニートがひらく幸福社会ニッポン」という本を読んで。

その本に「家にいたからダメな人間にされていたに過ぎない」って書かれていて。

そういうことだったのか、じゃあ家から離れなきゃなって気持ちが強くなっていました。

それで、ホームページで講演会を知って、聞きに行ったのが始まりです。

その後一度派遣会社に就職したんですけど、それも半年位で辞めてしまって。

その時にニュースタートを思い出して。

集中訓練プログラム生として入寮しました。

 

――ニュースタートに来てからのことを教えてください。

 

自分から入寮したものの、いざとなると人と話が出来なくて。

同期の4人でいても話も出来ませんでした。

1ヶ月くらい経ってやっと話せるようになったかな。

集団生活で人とのコミュニケーションが取れるようになったのは感じました。

 

――集中訓練プログラム後は、一人暮らしを始めたんでしたよね?

 

そうですね。

一人暮らしを始めてから、1ヶ月ぐらいして、ガソリンスタンドのアルバイトを始めました。

しばらくして人が足りなくなって、シフトを増やされて。

店長が何を考えているのかわからなくて、ここでは働けないなと思って辞めました。

その後も、仕事をいくつか変えて、今は派遣で働いています。

 

――「親にしてほしいこと」はありますか?

 

自分の場合は親がとにかく「仕事しろ」ってうるさかったんで、もうちょっと見守ってほしかったかなと。

自分でも仕事探しようという気持ちは多少なりとあったんですけど。

あんまり言われると逆にやる気も失せてしまって。

当時は親を恨んでいたというか。

なんでこうなったんだ、あんたらのせいだ、みたいな感じだったけど。

家賃も払ってもらっちゃてるし。

今は申し訳ないなって思います。

 

――今はどんな気持ちで働いてますか?

 

当たり前なんですけど、今は自分の為に、生きていくために働いてる感じです。

まだ家賃を親に頼ってる状況で、そろそろ親も定年退職なので。

自分の食いぶちを稼げるような仕事を探したいです。

 

――自分の子どもが対人恐怖症みたいなのが強くて。

皆さんそういうことはありましたか?(来場者)

 

高校時代、自分は変な奴と思われてるんじゃないかって気になって。

今思えば自分で変な奴だと思っていた部分もあると思うんですけど。

ほんとに学校に行きたくなくて、行っても親がいない時に帰ってきたりしてました。

そういう嫌な記憶しかないから、地元を離れて人生変えようという気持ちで出てきたというのもあります。

 

 


 

 

自分でニュースタートを見つけ、目的を持って入寮してきたAくん。

 

ニュースタートでは珍しいタイプです。

多くは、親が押し出す必要があります。

 

Aくんは寮を出てからもサポートステーションへ通い、相談を続けています。

 

最初は親を恨んでいたとのこと。

少しずつ前に進む中で、親への気持ちも変わっていっていますね。

 

親子関係がうまくいっていないご家庭もあるでしょう。

子どもが前に進むことをまず考えてください。

 

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