認定NPOニュースタート事務局では、25年間で実に1,600人以上もの引きこもりやニートを社会につなげてきました。数多くのケースに関わってきた経験から、様々なケースに柔軟に対応することができます。
一般に、ニート・引きこもりを対象とした訪問活動は結果が出にくく、当事者の問題解決はおろか、面会もできないことがよくあります。しかし、ニュースタートの訪問活動は、申し込みをして頂いた家庭の8割で、次のステップ(就労や入寮など)に進めることができています。
引きこもりやニートの生活から親元を離れ、仲間同士で支え合いながら、自主的に日常生活を送れる寮を運営しています。
家を出て外の世界で暮らすことで、人との関わり方を学べるだけでなく、炊事などの生活力を身につけ、生活リズムを整えることができます。
ニュースタート事務局の運営スタッフには引きこもりやニートの経験者が何人もいます。自分で経験があるからこそ、引きこもりやニートの気持ちに共感し、理解することができます。
引きこもった経験を悪とせず、その感性を尊重しながら、その人なりに外の世界を楽しめるように、様々な体験につなげて行きます。
ニュースタート事務局の共同寮生活では、多様な仕事体験の場があります。
パン屋・食堂・農業・パソコンを使った作業・外部の協力企業での現場体験・ボランティアなど、個人の能力や自信の有無に合わせて、様々な体験をすることができます。
経験を重ねることで、自然と「この仕事なら自分にでもできる」「仕事をしてお金をもらうことにやりがいがある」という意欲が身に付きます。結果的に、寮の卒業生の95%が就労を実現し、仕事を続けられています。
ニュースタート事務局は、規則で縛ることはなく、自分で考えて行動できるような場を提供し、自主性を育てます。寮のルールも住人である寮生たちが話し合って作られたものなので、下記のようなメリットがあります。
ニュースタート事務局には、20~50代という幅広い世代の寮生たち、20~70代のスタッフ、子ども、そして海外からの短期滞在者など、様々な人たちが同じ環境にいます。
様々な人と接することで視野が広がり、相手の価値観を受け入れ、コミュニケーションを取ることができるようになっていきます。
人が苦手だった若者も次第に打ち解け、楽しく会話ができるようになっていきます。
今では一人で悩みを抱え込まず、互いに協力しながら、それぞれのペースで楽しく共同生活を送っています。