引きこもりの子どもを抱える親として、父親自身も何かできることはないのかと思い悩むこともあるでしょう。
ただ、父親が子どもの引きこもりと向き合うときには、ある意味で母親以上に今までの子どもとの向き合い方や父親としてのあり方を省みる必要があります。
なぜなら、21世紀になって父親像・母親像に対する考え方に変化が見られるようになったとはいえ、いまだに多くの家庭で「父親は仕事、母親が家族の世話」という価値観が支配しているためです。
「子どものことをよく知らない」「自分自身の家庭内での立場を作れていない」という状況に父親が追い込まれていることも背景にあります。
そこでこのコラムでは、子どもが引きこもりになりやすい父親の特徴や、引きこもり支援における父親の役割について解説します。
今まで家庭のことから距離を置いていた父親でも引きこもり支援で果たすべき役割はあるので、最後までご一読ください。
目次
まずは、引きこもりの子どもと父親の関係性について考えてみましょう。
「家庭のことは母親に任せていたから父親には何の原因もないのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに、多くの父親は普段外に働きに出ているので、子育てや家庭環境について母親が主導権を握っているというご家庭は少なくありません(「家庭では母親が正社員、父親がパートタイマーor無職」という比喩を使うとイメージしやすいと思います)。
ただ、子育て・家庭内のことを母親に任せていることと、「引きこもりは母親が原因=父親には責任がない」ということを同じ意味合いだと捉えてはいけません。
なぜなら、家庭内において「父親」という立場である以上、子どもに対して何かしらの影響を与えているのは間違いないからです。
たとえば、次のいずれかの父親タイプに当てはまっているのなら、今までの子どもとの関係性を見直すべきでしょう(場合によっては夫婦間の関係性も)。
それぞれ、どのようなタイプか詳しく説明しますので参考にしてください。
父親自身の価値観を子どもに押し付けるタイプに当てはまると思う、または母親などにそう言われるなら、子どもに対する接し方を見直すべきでしょう。
なぜなら、父親が「自分の価値観は正しいものだ」と思い込んでしまっているせいで、子どもの考え方・感じ方に目を向けたり、価値観を尊重できなかったりするからです。
たとえば、長年仕事をつづけて自信をもっている父親のなかには、「男だから立派な社会的になるべきだ」「いい学歴をつけて正社員になり将来家族を養えるだけの給料を得るべきだ」という価値観に支配されている人も少なくはないでしょう。
もちろん、父親自身がその価値観で自分を鼓舞し、社会の中でやって来られたわけですから、その価値観が間違いだというわけではありません。
ただ、「子どもが同じような価値観をもっているとは限らない」という点を見落とさないでください。彼・彼女は、自分なりの考え方・感じ方をもって今までやってきたわけですし、これからも自分なりの価値観を成長させていくものだからです。
そして何より、父親が生きてきた時代と、彼らがこれから生きていく時代は、大きく違います。今は時代の変化が速く、親世代の価値観が子供世代には通用しないのは当たり前です。教え込まれた親の価値観が影響して、今の時代でうまくいかずに苦しんでいる人もいるくらいです。
特に多いのは、仕事中心の言葉を投げかける父親です。すると子どもが父親に対して心を閉ざしてしまうことになります。もし、心当たりがあるのなら、「子どもやその世代の考え方を知る」「子どもの価値観を受け入れる」という視点を大切にしてみてはいかがでしょうか。
「男は仕事、女は家庭」というステレオタイプな価値観に、支配されている父親も少なくはありません。
そして、「男である自分はしっかり仕事でお金を稼いでいるのだから、家庭内で起こったトラブルは母親に責任がある。父親は悪くない」と感じているのなら、考えを改めなければいけません。
なぜなら、そもそも家事・育児は仕事ではないので、「〇〇の責任だ」などとまるで業務かのような扱いをするものではありませんし、もし責任問題で語るのなら「父親・母親どちらにも責任がある」というのが答えだからです。
たとえば、母親が子どものことで相談をしたときに、「自分でやる気にならないと仕方がない、放っておけ」というように突き放した経験はないでしょうか。これは、自分が主体的に家庭内のことにかかわろうとしない「無責任な対応」でしかありません。
ですから、子どもに何もしない無関心タイプの父親は、子どものこと・家族のこと・夫婦関係のことなどについて知ろうとすることからスタートするべきでしょう。
家庭内の主導権を母親が握っている結果、父親が母親の考えに従順なだけの場合にも、子どもに悪影響を及ぼしている可能性があります。
たとえば、母親が引きこもりの子どもに厳しい言葉を投げかけたとしましょう。本来、ここで父親が自分の立場から何かしらのアプローチをすれば、子どもに対して「父親」「母親」の2つの違った存在があることを提示できるはずです。
ただ、父親が母親の指示通りにしか動けない人間だとすると、「あなたからも何か言ってよ」という母親からの依頼を素直に遂行することしかできません。
しかも、「お母さんの言うことを聞きなさい」「お母さんが言ってるんだから…」などのように、母親の考えを代弁するだけのことがほとんどでしょう。いわば、父親は母親の拡声器、第二の母親でしかありません。
これでは、子どもが多様な考え方に触れる機会がなくなりますし、家庭内での逃げ場も失うことになってしまいます。
このタイプに当てはまるのなら、子どもに対する接し方を見直すと同時に、夫婦間での丁寧な話し合い、そして何より自分自身に向き合うことも必要です。家族のことに主体的な姿勢をもつようにしてください。
子どもが引きこもったこと・引きこもり生活がつづいていることの根本には、親子の関係性の問題が少なからず存在します。
たとえば、父親が仕事中心で家庭内のことには中途半端にしかかかわらないと、必然的に母親と子どもの関係性が強固なものに。この状況で、学校・職場などで子どもが挫折体験を味わったとすると、母親の防衛本能が働き、母子間の強い密着性がまるでシェルターのようになってしまいます。
母親に守られて社会から距離を置くようになると、ある意味で引きこもりには最適の環境が生まれるでしょう。さらに、子ども部屋にテレビ・インターネットを設置すると、自室から出てこなくなるのは当然の流れです。
では、そうやって引きこもり状態になった場合の問題点は何でしょうか?
父親のなかには、「部屋にテレビを置いたこと」「母親が子どもを守ったこと」「母親の守り方」「挫折を味わったこと」を答えに挙げる人もいるでしょう。確かに、何かひとつ違いがあれば、引きこもり状態には陥らなかったかもしれません。
ただ、重要なポイントを見落としている点に注意が必要です。
それは、「父親の中途半端な立ち位置が原因で母子の密着化を招いた」という根本的な問題です。子どもとの関係性・夫婦の関係性が違えば、今の現実は避けられた可能性があります。
もちろん、父親だけに全責任があるわけではありません。あくまでも、父親にもできることがあったのでは?というお話です。
ですから、子どもの引きこもりに対して父親として本気で向き合うのなら、まずはご自身の父親としてのあり方を見直す必要があるでしょう。
父親が中途半端なかかわりをしたために子どもの引きこもりが長期化した例は少なくありません。
たとえば、24歳で無職の息子と父親の例について見てみましょう。
いつまでも仕事をしない子どもに対して、父親が「仕事は探しているのか」と問いかけました。息子は、「探しているよ」と答えます。そこで父親が「どんな風に探しているのだ?」と追い打ち。すると、子どもは「てめぇうるせぇんだよ」と反発しました。
想定外の反発にひるんだ父親はニヤニヤしながらその場を濁すことしかできませんでした。
このケースの問題点は、まるで仕事で部下に向き合うような論調で息子に迫ったこと、そして、反抗する息子に対して「事なかれ主義」な対応をしてしまったことです。
家庭と仕事はまったくの別物。そうであるにもかかわらず、会社での流儀作法をそのまま家庭に持ち込んでも状況を悪化させるだけです。
子ども・父親・母親すべてが家族を構成する尊重するべき人間だということを明確に理解して、家族として、父親として、人間としてコミュニケーションを図るべきでしょう。
ここまでは父親だけを議題に挙げてきましたが、子どもの引きこもり問題は父親・母親が共通の問題点を抱えている可能性があります。
たとえば、両親に次のような傾向があると子どもの引きこもり状態を深刻化させるリスクがあるため注意が必要です。
あくまでも参考程度ですが、それぞれ当てはまるか確認してみてください。
子どもが引きこもり状態だと、親が不安感・不快感を抱くのは当然の親心でしょう。
ですがその不安を解消するように子どもに接してしまうのは待ってください。
そもそも引きこもっている子どもの多くは、自分の将来に不安を感じています。親がさらに不安を押し付けることで、子どもの中の不安が大きくなりすぎてしまいます。
たとえば、「働きなさい」「学校に行きなさい」「自分で動き出しなさい」という言葉を繰り返し投げかけるうちに、子どもの強迫観念をあおってしまうことがあります。子どもの成長を促すためではなく、親自身が抱く不安感を解消するためではないか、一度立ち止まって考えるようにしてください。
こうなると子どもは親を頼ることさえもしなくなってしまうばかりか、最悪の場合は強迫症状が出て引きこもりを悪化させてしまいます。
参考:強迫症 / 強迫性障害(きょうはくしょう / きょうはくせいしょうがい)
引きこもり生活の子どもに対して、安易な二者択一を迫るのも避けるべきです。
たとえば、「働くか出て行くか決めなさい」「学校に行かないなら働きなさい」は、親が安易に言ってしまう二者択一の代表的な言葉です。働けない、学校に行けない根本の原因が何なのかを考えないで結果を迫ることは、引きこもりの子どもにとっては酷なもの。ストレス要因でしかありません。
まずは引きこもりの原因が何なのか、考えることから始めてください。
また結果ばかりを求めるのも問題です。大切なのは、結果に至るまでのプロセスであり、子どもが自分の力で社会復帰を果たすことのはずです。そこまでは様々な道のりがあります。
何より人生の歩み方は多様で、二択にはおさまりません。人それぞれ幸せの形があるのです。
引きこもり状態は最終的に克服すべき問題ですが、むやみやたらに現状を否定するのも避けるべきです。
なぜなら、親からすると、引きこもり状態の子どもは「何もしていない」ように見えるかもしれませんが、今現在も子ども自身は実際に悩み・苦しんでいるからです。
現状に対する一方的な批判は、子どもにとって「全否定」でしかありません。自分のことを否定する存在に対しては、親であったとしても心を閉ざしてしまうでしょう。
同じように現状に対する問題提起をするとしても、話し方ひとつでニュアンスが変わったり、子どもの受け取り方にも違いが生まれたりするものです。子どもの性格や状況を上手に汲み取って、それぞれに合わせたやり方で子どもに伝えるようにしてください。
子どもに対して親の考え方を押し付けることは、「子どもを支配すること」と同じこと。
親として「こうあるべきだ」「こうするべきだ」という気持ちがあるのは理解できますが、それをそのまま子どもに強いるのは、引きこもり脱却をさえぎる行為です。
親の思いを伝えるのは大事なことです。ですがそれがコントロールになっていないか、話をする前に立ち止まって考えてみてください。
子どもが親の提案を受け入れたとしても、納得してではない場合も多くあります。心の中でこの提案はいやだと思っていても、自分よりも人生経験が豊富な親を説得できる気がしないため、黙って従っているのかも知れません。
親の言いなりにさせても、引きこもりの根本原因は解決できていません。子どもが自分で考えて動き、試行錯誤をしていく先に、引きこもりの根本解決があるからです。
子どもが自分の力で意思決定をできるように、「子どもの考え方を受け入れる」という柔軟な姿勢を意識しましょう。
当たり前のことですが、子どもは親の所有物ではありません。ひとりの人間ですし、彼・彼女なりの考え方・価値観を備えています。
引きこもり状態の子どもをもつ親のなかには、目の前のトラブルによって子どもが別人格であることを忘れ、適切な距離感で対応できない人が少なくありません。いわゆる「バウンダリー(心の境界線)の喪失」状態のことです。
これでは、必要以上に踏み込んでしまって「モラハラ」のような対応をとってしまったり、逆に、離れすぎて無関心になってしまったりなど、引きこもり解消に向けての妨げになるような行動をしてしまいます。
ですから、子どもの引きこもり問題に向き合うのなら、父親・子ども間の距離感を正しく定義する作業が不可欠です。次の項目でおすすめの対応方法をいくつか紹介するので、参考にしてください。
父親として引きこもりの子どもに向き合うのなら、次の3つのポイントを押さえるのがおすすめです。
それでは、それぞれの対応方法について、具体的に見ていきましょう。
普段仕事をしていて家庭での時間を作りにくい父親だからこそ、俯瞰的な立場で物事を捉えてみてください。
たとえば、子どもと接する時間が多い母親は、どうしても子どもとの距離が近くなり、結果として引きこもり問題に対して感情的になりやすい環境に置かれてしまいます。
これに対して、父親は物理的に過ごす時間が少ないため、そして家庭外で過ごす時間が多いために、感情を切り離して客観的に家庭の状況を分析しやすいはず。つまり、家庭での時間が少ないこともメリットに変えられるということです。
もし、母親が子どもに対して過保護すぎだと判断できれば、子どもと母親の距離をとるために間に入るのも選択肢のひとつ。逆に、母親が疲れてしまっているのなら、父親が子どもと近い距離で接することもできるでしょう。
このように、俯瞰的に家族の状況を捉える視点をもてば、父親という存在が何をするべきか見えてくるはずです。
そのためには、父親・母親との間で話し合いの場を設ける必要もあるでしょう。
引きこもりの子どもと向き合うときには、仕事中心ではなく生活中心の話をするのもポイントです。
たとえば、考え方のひとつですが、子どもと話をするときには、「仕事」を切り口にするのではなく、「家族」をベースに話をしてみてはいかがでしょうか。「どうして仕事をしたくないのか」「どんな仕事ならできそうなのか」というテーマでは、「仕事が嫌だ、怖い」と感じている子どもにとっては逆効果。
それなら、子どもが余計なプレッシャーを感じにくい「生活」を切り口にした話題なら、子どもの拒否感が少なく言葉が届きやすいでしょう。「将来どんな風に生活をしたいのか」というテーマで話をする、変化球では「いつかは孫の顔が見たいな」といった言葉がけもあります。
頭に入れておかなくてはならないのは、「仕事への価値観、仕事の捉え方が世代によって違う」ということです。
例えば父親が仕事のやりがいを語っても、経済が下り坂の今はやりがいのある仕事が見つけにくく、子ども世代には伝わりません。それどころか子どもが「やりがいのある仕事を」という探し方をして、空転してしまうこともあります。
仕事の話題は、世代の違いでどうしても難しくなります。ですので生活の話から入るようにするというのも、一つの技なのです。
何よりも、子どもがどのような価値観や感じ方をするか。子どももひとりの人間であると胸に刻んで、尊重することが重要です。
引きこもり状態の子どもが自分の力で社会復帰を目指すためには、父親が勇気を出して子どもの背中を押すことも大切です。
この「背中を押す」が、母親よりも父親が適している、父親にこそやってほしい行動です。
特に、引きこもり生活が長期化すると、子どもが新しいことをスタートすることに対して親の方が不安を感じるケースが少なくありません。「本当に大丈夫だろうか」「別のやり方の方が良いのではないか」など、いろいろな心配が募るのは当然です。
もし子どもがようやく自主的に人生の方向性を決めようとしているのなら、親がそれを邪魔するべきではないでしょう。
ですが子どもがいつまでも引きこもりから抜け出せないのなら、「自主的に人生の方向性を決めやすい環境」に子どもを押し出してやるのも重要なポイント。進むべき方向性を親が決めるのではなく、「子どもが自分で方向性を決められる場所」へと親が後押しするということです。
たとえば、引きこもり支援に力を入れている団体では、寮生活でいろいろな取り組みを実施しているところもあります。親から切り離した環境へ送り出して、自主性育成の機会をもつのも良いでしょう。
基本的には母親のほうが子どもと距離が近く、親子の切り離しを決断しにくい傾向があります。また父親は家計を支える立場であるため、「もうこの施設に行きなさい」という言葉を父親が言うと、重みがあります。
「最後は父親である自分が、子どもの背中を押すんだ」という気持ちを持つことが、とても重要です。
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ニュースタートのコンセプトは「家族をひらく」です。閉鎖的な「家族」という環境で対処法が見つからずお悩みのご家庭でも、第三者からの視点をプラスすることで、「何ができるか、何をするべきか」を明確にすることができるでしょう。
責任感の強い父親のなかには、「自分ひとりで子どもの引きこもり問題に向き合わなければいけない」と感じている人もいるでしょう。
ただ、引きこもり支援をするときには、父親だけでやろうとせずに、かならず母親も巻き込んで両親揃って子どもに向き合うようにしてください。
なぜなら、父親・母親それぞれに役割がありますし、子どもにとっても別々の視点で語りかけてくれる親が二人いることは決して無駄でないからです。
最近では、まるで母親のような心配性の父親が増えていますが、父親にしかできないこと・父親だからこそかけられる言葉があるはず。
離婚した両親が力を合わせ、子どもを引きこもりから脱出させた事例もあります。
親子関係・夫婦関係が上手くいっていなくても、家族全員で関係修復に向けて努力すること自体が引きこもり支援に役立つので、父親ひとりだけで悩みを抱えるのはやめましょう。
最後に、引きこもりの子どもがいる父親にまつわる疑問をQ&A形式で紹介します。
親が引きこもりの「直接の」原因であるケースは少ないです。ただし、親が引きこもりを長期化させてしまうリスクがある点に注意が必要です。
つまり、子どもが引きこもっているときには、「長期化させないように」という目的意識をもって親としての役目を果たすのがポイントです。
親御さんだけでは対処法が見つからないときは、遠慮なくニュースタートまでご相談ください。早期の相談がスムーズな解決に繋がります。
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父親にとって少々難しいのが「娘」が引きこもりになったパターン。「性別が異なるため、女性特有の引きこもり原因を理解しにくい」と勝手に考えてしまっていることが少なくありません。
女性の引きこもり原因については、次のようなものが挙げられるのが一般的です。
実は、男性の引きこもり原因も同じような項目が並びます。つまり、「女性だから特別な配慮をしなければいけない」ということはないということです。
大切なのは、お子さんの性別ではなく、性格・考え方・価値観・引きこもりの状況に即した対策に踏み出すこと。表面的な観点で引きこもり問題を考えるのではなく、本質的な課題に向き合いましょう。
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病気だから引きこもりになるというわけではありません。ただし、引きこもり生活がつづく子どものなかには、次のような病気・障がいを抱えている可能性がある点に注意が必要です。
病気が原因で引きこもりになるだけでなく、引きこもっているうちに病気になるというパターンもあります。引きこもり当初だけでなく、現在どのような状況なのかも大切です。
いろいろな対策を実施しても引きこもり生活が解消されない場合や、これらの病気・障がいが疑われる場合には、医師などの専門機関への相談が不可欠です。
病気の有無は、支援の方向性を大きく左右します。引きこもり支援の知見がある第三者のアドバイスを参考にしながら、子どもの療養も視野に入れた対策を検討しましょう。
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引きこもりの子どもがいる場合には、父親・母親が一緒に今後について話し合いましょう。
母親・父親がそれぞれの役割を果たせば、引きこもりを克服して社会復帰を果たす糸口が見えてくるはずです。
ただ、引きこもり問題が長期化してご家族だけでは解決が見えないという場合には、できるだけ早期にノウハウのある第三者に相談する方法も視野に入れてください。いつまでも引きこもり生活がつづくと、社会復帰の難易度がどんどん高まってしまうからです。
ニュースタートでは子どもの引きこもり支援に力を入れており、状況に応じていろいろなアプローチを実践します。訪問ケアや寮での集団生活などを通じて、本人のペースに合わせた社会復帰の道を歩めるようになるので、まずはお問い合わせください。
同じ引きこもり・ニート状態であっても、その状況はそのご家族によってみな違います。
ニュースタート事務局では、ニート・引きこもりの解決のために、あなたの息子さん・娘さんに最もよいと思われる方法を、豊富な経験からご提案いたします。
認定NPO法人ニュースタート事務局スタッフ。青山学院大学理工学部卒。担当はホームページや講演会などの広報業務。ブログやメルマガといった外部に発信する文章を書いている。また個別相談などの支援前の相談業務も担当し、年に100件の親御さんの来所相談を受ける。
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