…最近、取材を受けると、「『みんなありのままに生きればいいんだよ』と言わせたいんだなという圧を感じるんですが、そうじゃない。 ニートだって目標は持つべきです。
葉梨はじめさん(32)
日刊SPA!2020年7月27日号「ニートになるなら東京か?山奥か?なるべく働かない生き方」、phaさんとの対談インタビューより
これも前回に引き続き、山奥ニート・葉梨さんの言葉です。
実は葉梨さん、「自分の部屋に引きこもっているのも、山奥に引きこもっているのも同じかな」と、テレビのインタビューで答えてたときがあって、僕はその後、あるイベントに彼をお呼びした時にきいてみたんです。
「僕たちが支援で関わっている引きこもりの人たちは自分を結構責めてるし、葉梨さんのように幸せそうじゃない。
だからやっぱり山奥とは違うと思うんですよ」って。
葉梨さん、その時はちょっと困り顔で、終演後には「なんですか~、ひどいじゃないですか~、ああいう質問するって先に言っといてくださいよ~」と弱り顔。
僕は“山奥ニートはただの引きこもりじゃない”って、めっちゃ賞賛するつもりで言ったのですが、
葉梨さんにはなにか(引きこもりを責める感じの)違うポイントで伝わってしまったようでした(笑)。
そもそも、親に頼りながらじゃなくて、“自分の足で立つ”ニートでいるということ、それは葉梨さんにとっては当たり前のこと過ぎて、僕の質問はピンと来なかったのかもしれないですね。
でもそう言う生き方も誰かが運んできてくれるわけじゃない、目標を持ったほうがいい…と教えてくれるのが今回の言葉です。
僕としては“ニート的感性”と“目標を持つこと”のマッチングはとってもおもしろくて合点がいくんです。
ちなみに今の葉梨さんが目指すのは「持続可能なニート」で、そのために山奥をコンビニやマックがある場所にできたら…とのこと。
(もつ)
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ニュースタート事務局スタッフ。ニート祭りの首謀者でもある。
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