まず最初にご紹介したいのは、正社員時代、仕事で責任を抱え込み過ぎてつぶれてしまい、その後、引きこもり生活を送ったAさんの言葉です。
正社員時代は仕事がほぼ生活の中心だったんで、どんどん自分が摩耗していくのがわかるというか…。 それを一回もう全部切って、ほぼ自分ひとりの状態に身を置いたときに、すごいゆっくりできたっていうのがあったし、 たぶん、人のなかにいたら、その疲れがとれなかっただろうなって思います。 自分が以前よりも楽に生きられるように、自分の考えをまとめたり落ち着かせたり…というための時間だったととらえられているので、 そういう意味では、引きこもったことは無駄ではなかった、自分にとっては必要な時間だった、という気持ちはありますね。
Aさん(31)インタビューの言葉より
こんなふうに自分が引きこもったことを肯定できたらいいですね。
でもそんな気持ちになれたのは、彼のその後の体験も大いに関係していそうです。
すぐに働くのは無理…と感じたAさんは、ニュースタートで寮生活を始めたのですが、そこでの人間関係は、彼が引きこもっていた時に「自分の考えをまとめたり落ち着かせたり」していたことを、なんとなく“実践”できる場だったようです。
そして、卒寮時に彼が選んだ仕事は、なんとぶっつぶれた正社員のときと同じ職種!
ただし、寮生活で「合わない人とは無理して合わせなくていいんだ」と肌で学んだことを生かし、「こいつ嫌だな」と思う人が職場にいれば、最低限の付き合いでやり過ごす…そんな感じのやり方で、今度はストレスフルにならずに、今も仕事を続けています。
正社員の誘いもずっと断っているようですよ(笑)
同じような境遇を持っている寮の仲間との交流によって、がんばり過ぎてしまっていたAさんの、ほどよい“ニート・ひきこもり的感性”のスイッチが押されたのです。
同じ引きこもり・ニート状態であっても、その状況はそのご家族によってみな違います。
ニュースタート事務局では、ニート・引きこもりの解決のために、あなたの息子さん・娘さんに最もよいと思われる方法を、豊富な経験からご提案いたします。
ニュースタート事務局スタッフ。ニート祭りの首謀者でもある。
→詳細はこちら