授業の中で企業へのインターンシップを行う、という大学が最近増えています。
ニュースタートも、ある大学のインターンシップ先のひとつになっています。
今年は4名の男子学生が、夏休みに通ってくれました。
彼らを交えての座談会の一部を掲載します。
インターンシップ生4名、ニュースタートの寮生2名、ボランティア希望でニュースタートに来られたばかりのTさんも参加してもらいました。
参加メンバー
大学生インターン:Yくん(19)、Oくん(20)、Aくん(20)、Kくん(20)
ニュースタート寮生:ふうみん(20)、みっきー(23)
ボランティア:Tさん(30)
目次
――今の大学生は、まじめ~!という噂はきいていたんだけど、実際に皆さんと会った時に「こりゃホントにまじめで草食系だぁ・・・」と好感を持ちました。
今回(残念なことに)男性ばかりなので、こういうテーマで若いみんながどう思っているのか、聞かせてください。
そもそも、なぜインターンシップ先としてニュースタートを選んだんですか?
Aくん:自分も中学時代、学校に通えていない時期があったので、引きこもりやニートの方が社会へ出るためにどのようなサポートをしているのかを見たいと思い希望しました。
Oくん:高校がサポート校でどこか近いものを感じたからです。
みっきー:サポート校ってどういうところ?
Oくん:なんていうか普通の高校変わらないよ、でも欠席遅刻上等でさ(笑)。
――サポート校選んだ理由は?
Oくん:高校の雰囲気とかかな、ここなら勉強できそうって。
不登校の子も沢山いたと思うけど、知り合い同士でも過去のことはわざわざ聞いたりはしなかったかな。
――Tさんはなぜ、ニュースタートに?
Tさん:人材派遣の会社でサラリーマンやっていまして、仕事したい人に新しい仕事紹介するようなことをできないかなって。
それでまずは引きこもり支援から始めてみようと思って探してたら、家から近いところにちょうどニュースタートがあったので来てみました。
――男らしさってどんなものだと思いますか?自分自身は意識したことある?
Yくん:度胸のある人のイメージがあります。
人から怒られても、へこむことなくひたすら耐えるように意識してやってきて、それを前よりできるようになったと思います。
――・・・でもYくんを見てると、将来ブラック企業にとりこまれても、ひたすら耐えるんじゃないかって、心配になりますよ。
Tさん:僕にとっての男の象徴は、ワンピース(アニメ)の“白鬚”です。
世界一の海賊を率いている海賊で、部下たちから親父って慕われているんですよ。
男に惚れられる男って感じですかね。
Aくん:僕は、力強さ、引っ張っていく力じゃないかと思います。
今、社会でも上に立っている人は、男性が多いですし、体を鍛えるというのも男性のイメージが強いので。
みっきー:僕自身は、男らしさについては、そういった性別の境界は無くなればいいと思う反面、昔からある性別役割意識というのも大事だなとも思います。
Kくん:僕は九州出身で、父親が亭主関白なんですよ・・・。
――それは理想?それとも反面教師?
Kくん:全然理想じゃないですね。
――じゃあ男らしさにいいイメージは無い?
Kくん:そうですね・・・。
ふうみん:僕は、毛深さだと思います!
みんな:・・・。
――男として女性を意識する?モテたい?
Yくん:はい。男としての自信をつけるとともに、女性から安心して話しかけてもらえる性格になりたいです。
できれば、自分から女性に話しかけたいですけど。
――逆に女性と接するのが面倒だと感じる人は?
Aくん:あります。
同性ではないので気を使うべきところが分からないというのはありますね。
――女性とお付き合いしたいとかも思わないの?
Aくん:ないですね。
ふうみん:草食じゃなくて、もう絶食系男子ですよ!
Aくん:男どうしで遊んでいた方が楽しいから。
――他にこの気持ちわかる人は?
みんな:・・・・・・(シーン)
Aくん:同意が得られず悲しいですね。
Oくん:いや、でもたぶん女性と会話をしていると、どこかで考え方などにズレを感じるんですよ。
「なんでこんな面倒なことに拘るんだ」…みたいな。僕は絶食までいかないけど、Aくんの気持ちもわかる。
――Tさんは年上だし、女性との様々な遍歴を重ねてこられたと思いますけど。男らしさとは?
Tさん:強さですかね、守る強さです!家族を守るっていうか。
自分の目に映るものだけでも守れたら、それはそれでその人たちから男らしいって思われるわけで。
だからまだ独身ですけど、いつかは家族ができたら嫁、子供には食わせてあげられるようになりたいですね。
――自分より奥さんの方が収入が高いってどう?
Tさん:いや、自分はちょっと無理。もっと頑張ろう、奥さんより稼ごうって頑張ると思います。
Aくん:僕は、全然平気です。
Oくん:僕も、ごちそうさまって感じです!
――私生活で大事にしていることは?
Yくん:自宅で、インターネットをしている時間が、とにかく楽しいです。
Oくん:一人で自由に好きなことをやる時間です。
スマホをいじったり、休日は出かけたりして、趣味の時間を大事にしています。
みっきー:自分も一人になる時間が好きです。本当に一人にならないと本当にきついですね。
Kくん:僕は、一日一時間、何も考えない時間をなるべく作るようにしています。
Tさん:妄想は大事だと思います。
例えば、会社での理想像や将来の結婚式はこんな感じだったらいいなぁとか。
とにかくいいイメージをいつも持つようにしています。
なんか昔から妄想癖があるんですよね(笑)
ふうみん:僕は普通に生活することです。
ちょっと前までは自宅警備をしていた人間なので。
1年くらいはしていました。
――じゃあかなり職歴ついてますね(笑)
ふうみん:そうですね(笑)。
――大学卒業後、あるいは5年後とか10年後、どんな自分を想像しますか?
Yくん:私は鉄道会社に勤めて、自分が満足するまでお金を貯めて、最終的に貯めたお金のいくらかは両親に親孝行のために仕送りをしたいです。
そして定年まで長くお金を稼ぎたいと思っています。
Aくん:僕は定年まで安定した会社に勤めればいいかなって思っています。
結婚も考えていないので、自分の満足する選択をしたいと思っています。
――やりたいことを見つけるにはどうしたらいいと思う?
Aくん:まだ知らない企業が沢山あるので、インターンに参加してやりたいことを探していきたいと思っています。
Kくん:僕も今自分がやりたいことを探している途中で、その中から自分にあった仕事を選択したいと思っています。
東京にするか九州にするか決まってないですけど、九州に残ってるイメージはないですね。
東京で生活してて不便だと感じないので。
――さっきの話に戻るけど、給料が奥さんよりも低かったらどうする?
Kくん:収入が低いと考えますね。
結婚した時に、家族を養っていきたいので。
Oくん:僕は実家を離れて一人暮らしをしたいですね。
それと、心理学を現在勉強しているので、それに携われるような仕事をしたいと思っています。
――それがあまり稼げない仕事でもやりたい?
Oくん:それで家族を養っていくなら話は変わりますけど、基本的には人の心に関わる仕事がしたいと思っています。
――寮生のふたりはどうですか?
みっきー:これからはいったん実家に帰って、一人暮らしをしたいと思っています。
ふうみん:僕はニュースタートを早く出て、配管工の仕事がしたいと思っています。狭いところが結構好きなので(笑)。
――Tさんから、社会人の先輩として伝えたいことはありますか?
Tさん:僕がみんなと同じ年齢の時に、明確に自分のやりたいことがある人はほとんどいなかったです。
だけど、どこかで就職について考えないといけない時が来るんですよね。
そこで流れに乗って身を任すくらいの気持ちで行けばいいと思います。
僕自身も未だに自分の将来は見えてないです。
手探りで目に見えたものをとりあえず触る日々で。
そのくらいの心意気でいいと思います。
--ありがとうございました。
同じ引きこもり・ニート状態であっても、その状況はそのご家族によってみな違います。
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