個別相談
受付中
引きこもり支援電話047-307-3676

二神能基の初の著書『希望のニート ~現場からのメッセージ~』

書籍の紹介

『希望のニート ~現場からのメッセージ~』
二神能基 著
2005年5月 東洋経済新報社 刊 ※ハードカバー(文庫版もあります)

Amazon購入ページ (中古品のみ)
希望のニート 現場からのメッセージ | 二神 能基 |本 | 通販 | Amazon

定価1,575円 ニュースタート事務局にて販売中!

内容

ニュースタートの創始者・二神能基による、初めての書籍です。
玄田有史さん・曲沼美恵さん著「ニート ~フリーターでも失業者でもなく」の出版が2004年です。
この書籍は、その1年後の2005年に出版されました。
支援者として直接若者と接している経験から、事例や若者の言葉を交えながら書かれています。
当時の流行からタイトルは「ニート」になっていますが、引きこもりに置き換えて読めます。
出版から約20年、現在にも通じる内容となっています。

幻冬舎刊「ニート」著者・玄田有史さん 推薦!

この一冊で「ニート」にまつわる誤解はすべて払拭されるはずだ――

彼ら(ニート)の「スローワーク」が社会をもっと豊かで優しいものにしてくれるだろう。

わが子をニートにしたくないなら親はまずこの本を読んだほうがいい。

姜尚中さん 推薦!(「希望のニート」解説から抜粋)

これまで、ニートを取り巻く問題に対し、主に三つのアプローチがなされてきました。
労働経済学」的な観点、「社会政策」的な観点、それから「コミュニケーション能力」という側面から捉える見方があり、これらのアプローチに付随して、「格差論」や「若者論」が展開されています。

しかしながら、本書は、そのいずれのアプローチとも違う捉え方でニートの本質に迫っており、私は目から鱗が落ちる思いがしました。

これまでの考え方を切り換えて、「自立しなくてもよい」「助け合って、居場所を確保すれば良い」「そういう生き方は不幸ではない」ということを理解すべきときがきていると思います。

このような発想の転換のために「ニート」という存在が“梃子”の役割を果たす可能性があるのです。

日本の未来を変えるために必要な問いを「ニート」が発している――その指摘に私は希望を持ちました。

著者より (「幸福とは何か」を問いかける若者たち――文庫刊行によせて から抜粋)

「自立とはワーキングプアになることか」

正規、非正規を問わず、若者たちの就労の現場は経営優先で劣悪なままです。
若者たちは必死に孤立した自立生活に耐えている。

ニート問題は、若者たちに就労を迫る「自立支援」の問題ではなく、私たちの社会が、若者たちをどのように受け入れどう育てていくのかの「社会化支援」の問題であると痛感させられております。

彼らが求めているのは、物やお金ではなく、普通の人間としての普通の幸福です。
ニート問題は、私たちに「人間の幸福とは何か」を問いかける哲学の問題だったと思い知らされています。

泥沼の経済戦場で孤立を深める日本の若者たちは、私たちの経済優先の考え方を変えることを静かに求めています。

これからは、みんなが少しずつ貧しくなりあって、「人間と環境に優しい日本」を造ってゆくこと、それが、ニートの若者たちの、そして私たちの明日への希望だと思います。

目次

はじめに
 真面目な親が子どもを追いつめてしまう
 「やりたいこと」なんてない
 糊しろのない生真面目さ

第一章 ●「ニートは働く意欲の無い若者」論の誤解
 ニートとは誰か
 誰でもニートになりうる
 私もニートだった
 「自分探し」への疲労感
 トライ・アンド・エラー(試行錯誤)がない
 「自立しなければ」という呪縛
 モノより根性が欲しい
 「金儲け」だけでは働けない
 「お年寄りを待てる」という才能
 「働く意欲のない若者」論の誤解
 「ニート対策」の混乱――ニートには三タイプある
 ただの人として、楽しく生きる
 大人や仕事のモデル(見本)が少ない
 とりあえず50パーセントの自立をめざそう

第二章 ●ニートとその親たち
 同級生たちの「受験パパ」化
 子育ての変質と受験競争
 親が安心する優等生は、引きこもり系
 「リターン・マッチ(敗者復活戦)」を急いでしまう親
 働きがいより「お金」を重視する親や社会
 子離れどころのレベルではない
 あらゆる子育ての結果は偶然にすぎない
 母子密着という悪循環
 子どもに会社員人生を語れない父親たち
 友達親子の嘘
 定年サラリーマンの「社会力」
 二神式「普通」の子どもの育て方
 娘を私立中学校へ入学させた理由

第三章 ●ニートが生まれる時代
 人生や仕事に希望がないからニートになる
 ニートには自分が拠って立つ人間関係が必要
 地方の若者ほど行き場がない
 仕事をする意味を考え始めた世代
 少子化、晩婚化、パラサイト族、ニート
 社会は「パーツ労働力」だけを求めている
 懐が深かった大人の思い出
 社会の力、大人の力が落ちている
 ニート問題の本質

第四章 ●どうニートと向き合うか
 親と子を引き離すのが出発点
 ニートはきっかけを待っている
 「仕事体験」以上に「人間体験」が必要
 親が子ども以外に関心を向けてみる
 好きなことは見つからないけど、好きな女の子は見つかった
 お遍路プロジェクト
 他人と協力する意味を知る
 学校以外の学びの場、会社以外の働きの場
 社会力には三つある
 「やりたくない仕事」から探す
 あらゆる家族は出来損ない――「家族をひらく」意味

第五章 ●ニートという希望
 効率至上主義とスローワーク
 新パラサイト主義のすすめ
 「雑居福祉村」という実践モデル
   ▶神様以外、人間はみんな障害者だ
   ▶能力に応じて働き、必要に応じて分配する
   ▶縦割りから横つながりへ
 ニートと定年サラリーマンこそが希望となる社会へ

おわりに

購入方法

『希望のニート ~現場からのメッセージ~』は、ニュースタート事務局にて、1,575円で販売中です。

①郵便口座へのお振込み

郵便局の振込用紙の通信欄に、ご住所・お名前・ご希望の書籍名と冊数をお書きの上、書籍の料金をお振込みください。
※送料不要

郵便振替口座 00120-0-350416
NPO法人ニュースタート事務局

②クレジットカードによるお振り込み

下記のカード決済のページより、お手続きください。
書籍の冊数を選んでいただくと、料金は自動計算されます。
ご住所・お名前をご入力ください。
Visa / Mastercard / Amex / JCB / Diners / Discoverの各社がご利用いただけます。
※送料不要

クレジットカード決済ページ

個別相談のご案内

同じ引きこもり・ニート状態であっても、その状況はそのご家族によってみな違います。
ニュースタート事務局では、ニート・引きこもりの解決のために、あなたの息子さん・娘さんに最もよいと思われる方法を、豊富な経験からご提案いたします。