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ニート・引きこもりの親子、友達親子タイプ

2018年11月28日


友達親子の嘘

 



そんな父親や、母子密着の強い母親たちとは、一見まるで違うように見える親がいます。

 

原宿や表参道を似たようなファッションで娘と歩く母親たちです。

 

そんな母子を近頃は「友達親子」と呼ぶそうです。

 

 

 

最近はお母さんも若々しいから、実年齢差ほどにも見えない。

 

だから、「友だちみたいな母親と娘」とう意味で「友達親子」と呼ぶようです。

 

 

 

ただ、本当に、「友達」なのかというと、もちろんそれは違います。

 

 

 

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友達親子では、お母さんは表面的なところだけ、ものわかりのいい母子関係を装いがちです。

 

一緒に家族旅行してみたり、原宿を歩き、機嫌がいいと「あなたは好きな人生を生きればいい」みたいなことを言ってみたりします。

 

 

 

では、お母さんが多様な人生観を持っているかというと、そうではありません。

 

また、母子間で一定の仕事観を共有しているわけでもない。

 

やはり普通のお母さんと同じように「いい学校、いい会社」幻想がどうしてもあるのです。

 

 

 

そのため、娘が仮にその「いい学校、いい会社」ラインから少しでも外れようとすると、猛烈にそこに引き戻そうとします。

 

あるいは、ただただ慌てふためいてしまう。

 

そんな事例が最近非常に多いように思います。

 

 

 

本当に友達親子というスタンスに立つには、子どもが生きていく展望を、親御さんがかなり幅広く持っている必要があります。

 

数多くの人生の選択肢を、子どもに示してあげられる親でないといけない。

 

 

 

それができないなら、表参道を歩いている間は「友達親子」でも、子どもが不登校やニートになった瞬間に、ガラリと変身してしまう可能性が高いのです。

 

 

 

現に、私のところに相談にくる親御さんの大半は、

 

 

 

「高校生までは成績もそこそこよくて、ほとんど手がかからなかった子なんですが・・・・・」

 

 

 

とうなだれながら口にします。

 

 

 

要するに、それまでは親に逆らうこともなかった子どもだから、不登校やニートになると、同じ子どもが突然変身してしまったように見えてしまうのです。

 

 

 

そのときはじめて、「友達親子」の仮面を脱ぎすて、親という権力者として荒れ狂うか、子どもの変身に慌てふためくかのどちらかのタイプに分かれます。

 

 

 

どちらにしても、子どもの問題解決にはとても無力です。

 

 

 

 

かつての大家族の家父長制みたいな、強権的な父親の下での固い家族スタイルは、過去のものです。

 

いまの核家族は、表面的にはもっと横並びで柔らかい。

 

とりわけ「友達親子」は一見ものわかりがよさそうです。

 

 

 

しかし、親子間の基本構造は何も変わっていないのです。

 

 

 

 

「希望のニート」二神能基著 2005年6月2日刊行 より

 


 

 

このテキストは株式会社東洋経済新報社(以下「出版社」という)から刊行されている書籍「希望のニート」について、出版社から特別に許諾を得て公開しているものです。本書籍の全部または一部を出版社の許諾なく利用することは、法律により禁じられています。

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