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【働けなかった僕たちの本音】寮生Oくん(24)「13歳から21歳まで、引きこもってた」

2018年3月10日

ひきこもり・ニートの若者講演会「働けなかった僕たちの本音」を行徳センターにて開催しました。

 

講演会に参加した若者から、今回は現役寮生Oくんの話を抜粋しました。

 

レンタル活動(訪問)を受けて入寮してきたOくん。

訪問の様子がよく分かる回です。

 

 


 

 

 

――ニュースタートに来たきっかけは?

 

きっかけはレンタルお兄さん。

 

――親御さんが呼んだ形だよね、

何故レンタルお兄さんが呼ばれることになった?

 

引きこもってたから。

 

――何歳から何歳まで?

 

13歳から21歳だから、結構長い。

 

――学校はほとんど行ってないってこと?

小学校は行ったよね?

 

小学校は行った。

 

――中学高校ほとんど行かず、どういう生活をしてましたか?

 

ネトゲ。(インターネットを使ってするゲーム)

 

――割と楽しく?

 

うん、楽しくやってた。

 

――そういう状態に対して親御さんは何か言ったりした?

そこは親御さんとのコミュニケーションは無かったの?

 

あんまり覚えてない。

 

――で、親が心配してレンタルお兄さん呼んで。

レンタルお兄さんに対してはどういう事をしましたか?どういう風に近づいてこられたの?

 

最初は手紙で。

一回来て色々あって。

急に来られて嫌なのもあったし。

 

――嫌な時どういう対応をしましたか?

 

話は聞くけど、流す感じで。

一回来た後、半年ぐらい間があった。

再開後は話したりした。

 

――レンタル活動は月二回訪問して本人と会って、それ以外の週は手紙や電話でコンタクトをとっています。

何かあればちょっとお休みしたり、入寮間際は間を空けずに訪問したり。

回数で決まっているわけではなく、必要に応じてコンタクトをとります。

最初は、本人が「訪問に来てもいいですよ」とか「会いますよ」という状態は珍しいんです。

大体「NO」とか「ほっといて」という状況。

そこに手紙を出して、電話をかけて、会いに行くというのをやっています。

激しく拒絶されたら、様子を見ましょうとなることもあります。

半年空いたのは、一回目は拒絶したからじゃない?

様子見ることになったんだと思うよ。

 

――多分それかな。

あまり覚えてない。

 

――半年ぶりに改めて訪問された時に、気持ちは変わった?

 

そんなに変わってはいないけど。

2回目だし話すだけだから。

相手も仕事だし。

 

――嫌だけどしょうがないから聞いてあげるか・・・って、優しいね。

結局入寮したけれど、気持ちはどういう風だった?

 

――相手に慣れていった。

結構人見知りが激しかったから。

慣れてここ(ニュースタートの施設)に遊びに来たり。

 

――お兄さんと気が合ったのかな。

訪問期間はどれくらい?

 

1年ぐらいかかった気がする。

 

――引きこもり期間が長いと、半年ぐらいかけて信頼関係を築いて、残りの半年ぐらいで少しずつ背中を押す働きかけをしていくことはよくあります。

はじめは拒絶だったけど、行ってもいいかなと思って、思い切って入寮した?

10年間あまり外に出かけることもなかったんでしょ?

抵抗感は無かった?

 

抵抗感はかなりあった。

でもいい機会だし、今までそういう機会が全然無かったから。

家に居ても変わらないなと思ったから、環境を変えたかった。

 

――ほんとはちょっと動き出したかったのかな?

 

前からそういうのはあったけど、自分からは動けないかなって。

 

――親についてはどう思う?

 

あまり一緒に居たくなかった。

 

――引きこもってるときに、親から何か言われたりとか。

 

特に言われてない。

 

――今考えて、親にこうしてほしかったことはある?

 

ない。

 

――親のこと諦めてるって言ってたじゃない。

自分の意見を聞いてくれない。

根本的にあまり信用できない。

合ってる?

 

だいたい。

 

――本当は自分で動き出したい、動き出したかったって思いがすごくあった?

周りの人、特に親とかに、何か働きかけてほしかったんじゃないかなって思うんだけど。

 

あまり覚えてないけど、あったとは思う。

 

 

 


 

 

 

口数は少ないけど、なんだかかわいらしいOくん。

中学校時代から、8年という長い引きこもり期間を過ごしました。

 

その頃のことを、Oくんはあまり話してくれません。

 

家からもほとんど出ず、話し相手は家族だけだったはずです。

会話もあり、目に見える険悪さはなかったようです。

 

でも彼は、親にしてほしかったことはない、と淡々と言い切っています。

「根本的に信用できない」とも言っています。

どうして親にそう感じるようになっていったのか、その経緯はわかりません。

 

彼は家から出るしかなかったんだろうな、と思います。

 

Oくんはレンタルお兄さんや同行した寮生たちと、時間をかけて距離を縮めていきました。

今も寮の中で、ちゃんと人間関係を築けています。

バイトも始めています。

 

ゆっくりゆっくり、前に進んでいます。

 

 

 

 

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